人類未経験の薬

前回の治験の休薬期間が明けたころ、治験サイトのオペレーターから新しい案件の紹介電話を受けました。

特に予定もなく、負担軽減費も相場より高い金額(一泊換算で3.5万円)だったためなんとなく受けてみることに。

いつもと同じように事前検診を受け、無事入院メンバーに選ばれました。

治験には3つのステップがあります。
① 薬の安全性を確認する第Ⅰ相
② 薬の効き目や副作用をより詳しく調べる為の第Ⅱ相
③ 薬が体外に抜けていく時間などを調べる第Ⅲ相

私が今まで参加してきた治験は全て第Ⅲ相だったのですが、今回は第Ⅰ相治験でした。

第Ⅰ相治験はまだ前例の少ない薬が多く、今回の薬にいたっては人類がまだ飲んだことのない薬。もちろん副作用などのリスクも大きくなります。

「あぁ、だから負担軽減費が相場より高かったのか。」と納得しましたが、人類未経験の薬に不安が募りました。

しかしコーディネーターさんから既に動物実験である程度の副作用は分かっていること、小児肺炎の治療薬のため強い薬ではないことを説明され、それならと参加を決めました。

入院当日。第Ⅰ相治験ということもありメンバーは少なめでした。

私は暇つぶし用に小説を持ち込んだのですが、私の隣の男性は小さなMIDIキーボードを持ち込んでなんと音楽制作をしていました。

今回の治験は蓄尿がありました。入院中にするおしっこを全て専用のボトルに入れて提出しなければならず、おしっこの近い私は少し面倒でした。

入院中で楽しみなのはやはり食事です。食事のコールがかかると寝ていた人たちも皆一斉に飛び起きてラウンジに足を急がせます。

暇つぶしグッズはたくさんあれどやはり退屈は退屈、三度の食事だけが楽しみになるのはみんな同じなようです(笑)

今回の治験で一番つらかったことが”乾燥”でした。真冬だったこともあり病室内は極度の乾燥状態。
朝起きたころには喉が腫れてしまいました。

看護師さんに乾燥について相談したところ、マスクを頂くことができました。
冬の治験は乾燥防止のマスクを持参した方が良さそうです。

4泊5日が2回と通院が1回。
無事副作用なく帰ってこれました。

最近では治験での死亡事故のニュースもあったのでやはり注意は必要ですが、やはりアルバイトでは貰えない金額のお金を見ると「やって良かった」と思ってしまいますね。

事前検診で薬の説明をしっかりと聞き、わからないことは相談をする。
インターネットで自分が飲む薬についてよく調べておく。
少しでも不安で参加したくない時は物怖じせず辞退を申し出る。

上記に気をつけながら、参加するといいと思います。

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